多くの人が一度はしたことがある“ダイエット”
ダイエットは「しんどい」「続かない」などネガティブなイメージが多いと思います。さらに、ダイエットのために運動を始めて少しすると痩せずに体重が増えてしまい、挫折するなんて事もあると思います。
そこで何故ダイエット初期で逆に体重が増えてしまうのかを紹介します。これを知ってると体重が少し増えてもポジティブに受け止められて、ダイエットが続くかもしれませんね。
また、体重の増加を少しでも減らす方法も紹介していきます。
目次
~なぜダイエット初期で体重が増える?~
まずはダイエット初期に体重が増える原因を大きく2つ紹介します。
① 筋肉は脂肪より重たい
②筋肉に水分が溜まりやすくなる
1、筋肉は脂肪より重たい
まずは一つ目の「筋肉は脂肪より重たい」です。
これはダイエットで筋力トレーニングやランニングなどの運動を取り入れた人が最初に当たる壁になります。
筋トレを始めて慣れない運動・キツい運動をして少しは痩せたと思い体重を測ると…体重が増えているなんて事がありますよね。
それは”燃やした脂肪より作った筋肉の方が重たいから”です。
例えるなら「ラグビー選手 稲垣啓太選手」と「太ったお笑い芸人 タイムマシーン3号 関太さん」
片方は鍛え抜かれた身体で、もう一方は脂肪が多い身体になります。しかし見た目は全く違っていますが、体重でいえば同じ100㎏以上です。
それは同じ重さ1㎏でも体積では、筋肉:脂肪=0.8:1になります。つまりは筋肉の方がつまっていて重たいのです。そのため筋肉質な人と肥満体形の人で大きな差が生まれるのです。
このように脂肪を燃やしても、同程度の筋肉が増えれば体重が増える原因になってしまうのです。
これに関しては、長い時間をかけて行うと徐々に筋肉が増えるよりも脂肪が減る量の方が増えるので体重が減少しやすくなります。そのため、ダイエット初期は体重を測りすぎないや、体重計の体脂肪率や骨幹筋量などを基準に比べる事もモチベーション維持でも大切になります。
2.筋肉に水分が溜まりやすいから
2つ目の体重開始に増える原因には、「筋肉に水分が溜まりやすくなっている」からです。
まず、筋トレ等で身体を動かすと筋肉に”小さな傷”が出来ます。傷が出来る事で筋肉からは炎症物質が出て、出来た傷を修復するために白血球や水分等が筋肉に集まってきます。
それにより損傷した部位の筋肉でむくみが出現する事になります。
また運動を行うと身体のなかでは炎症促進物質やホルモンが出ることになります。そのホルモン等の影響を受けて全身でむくみが出現します。
さらに筋トレやジョギング等で身体を動かすと筋肉には乳酸などが溜まり、筋肉が膨張していきます。
筋肉が膨張すると、筋肉周囲の毛細血管や筋肉周辺の細胞たちが圧迫されてしまいます。
それより筋肉周囲の体液の圧が高まる事で、血液などから水分が筋肉の方に移り浮腫みが出現します。
浮腫みを解消するにはどうしたらいい?
今までは浮腫みで出る原因を紹介してきました。
ここでは身体に溜まった浮腫みを解消する方法を3つほど紹介します。
- 湯船で全身浴を行う
- ストレッチを行う
- 着圧ソックスを履く
まずは1つ目は、「湯船で全身浴を行う」です。
湯船で全身浴を行う事で、全身の血流をよくする事になります。また水圧もかかるため、全身を圧迫される事で細胞に移った水分を血管内に戻す効果も出てきます。
さらに、湯舟に浸かれない人などは、”交代浴”を行う事もオススメです。
交代浴とは、温かいお湯と冷たい水(常温程度でも良いです)をお湯5分・水1~2分を数回繰り返して行う事です。これを行うと筋肉の弛緩と収縮が起きて筋肉がポンプのように血流を良くしてむくみを改善しやすくなります。
2つ目は「ストレッチを行う」です。
こちらは運動で使った筋肉を中心にストレッチを行う事で、筋肉の凝りを取る事で血流をよくする事が出来ます。またふくらはぎや太もももストレッチを行うと、さらに全身の血流をよくする事が出来ます。
ストレッチは、運動前・運動後ともに必要ではありますが運動前は動的ストレッチ・運動後には静的ストレッチを行う事が良いです。運動前に性的ストレッチを行うと怪我のリスクやパフォーマンス低下に繋がるため注意が必要です。
最後の3つ目は「着圧ソックス」です。
運動時のみでなく、運動していない時や筋肉痛がある時、筋肉量の少ない方などでは特にオススメな方法になります。運動していない時でも翌日などは身体がむくみやすい状態になっています。
そこで着圧ソックスを履いておくだけで足元に起こる浮腫みが改善しやすくなります。また仕事などで長時間同じ姿勢になる人には特にオススメなものになります。
みなさんも取り入れやすいものから、取り入れてむくみを軽減してみてください。
まとめ
今回はダイエット初期で体重が増えてしまう原因と対処方法を紹介しました。
ダイエット初めで体重が増える原因の多くは、「筋肉量の増加」と「浮腫み」になります。
まずは筋肉が体積に比べて脂肪よりも重たいため、筋肉量と脂肪量が入れ替わっていると体重が増えてしまうので注意が必要になります。そこで、体重だけでなく体脂肪率や骨幹筋量などでダイエットが順調に進んているかを確認していく事が必要になります。
また筋トレ等の運動を行うと使った筋肉や全身でむくみが出て、全身の水分量が増える事になり体重増加もしやすくなっています。
むくみは筋肉を動かせば誰でも出て、動かさなくても出てきてしまうものです。対応方法も複数ありますので、試しやすい方法で行ってみてください。
体重管理は大切な事ではありますが、一日ごとでは増えたり減ったりで気分の落ち込みやすさもでやすくなります。そのため、1週間ごとや2週間ごとに比べていくと落ち込みにくくなります。
体重は時には増えてしまうと思いながらも少しずつ減量していき、自分の求めるプロポーションに整えていきましょう。